事例紹介

Case

100周年の変革

株式会社サンノハシは、100年の歴史をもつ高機能ボルトを開発・製造しているメーカーである。
自動車のエンジン用ヘッドボルトを中心に、技術的に難しいとされる「超高強度ボルト」の開発を世界で唯一実現させるなど、長年培われた高い技術力とあくなき挑戦で数多くの独自製品を生み出している。

01.

MOVIE

「100周年だから制服を変えよう」

ユニフォーム刷新のきっかけは、社員たちの声だった。

02.

INTERVIEW

サンノハシの主要製品は「重要保安部品」と呼ばれるもので、ひとたび折損があると即人命に関わる部品群である。

「当社の扱う商品はいわゆる『ネジ』で、1個『何銭』なんです。貨幣の単位もないようなものを販売しているのに高い制服をつくるなんて、全く採算性がないですよね。」

そう語るのは、前職が洋服関係だった代表取締役社長の長島賢氏。

「最初は幹部の中から制服を変える企画が持ち上がったのですが、私はアパレル業界の実情を知っているので、そんなのお金の無駄だって、反対していましたね。」

サンノハシの従来の制服は、既製品に刺繍を施したものだった。
既製品では、全く関係のない社外の人が同じ制服を着ていることも少なくない。
それに対し長島社長自身も制服を変えたい思いはあったものの、ずっと予算の壁があり悩んでいた。

「制服を変えるといっても、例えば今まで紺色だったものを水色にする程度なら、わざわざ変える意味はないと思うんですよ。だったら、今のままでいこうと。
でもやっぱり『制服を変えたい』という意見が、幹部だけでなく他の社員からもどんどん上がってきたんですよね。
じゃあもう100周年にかこつけて予算をひっぱるから、やろうかと。
みんなが変えたいというのであれば、私の前職の知識や経験も活かしてもらえますので。」

こうしてサンノハシのオーダーユニフォーム製作が始まった。

異なる気候の地域に複数拠点を持つサンノハシグループ。
今回のプロジェクトで重要視したのは「全てをカバーできるレイアリング=ミリタリー」だと長島氏は語る。

「自分たちの格好に上手にフィットさせてくれたらいいなと思っています。
日本は、制服は必ず会社で着替える、ということが多いですが、海外だと制服のまま夕食を食べたりするんですよね。『俺はこの会社に勤めているんだぜ』とファミリーの中でも自慢できるような、そんな海外の発想も取り入れて、よりストリートウェアに近いもので着やすく、応用もしやすいものにこだわりました。」

サンノハシのオーダーユニフォームには、特殊加工のオリジナルワッペン制作や、シャツ裾に別素材の生地をあしらうなど、そのこだわりが細部に至るまで施されている。
様々な気候にも対応可能な機能性を兼ね備えながら、アイテムのラインナップも豊富にそろえ、自分たちのスタイルに合わせやすいユニフォームが完成した。

100周年という節目に、オーダーユニフォームの製作や社屋をリニューアルしたサンノハシ。

「副次的な効果で、新入社員や女性社員からも好評です。
『サンノハシで働きたい』と、大手を蹴ってまで当社を選んでくれる方がでてくるのは意外でしたね。
ユニフォームに関しては、これからも毎年モデルを増やしていこうと思っています。」

03.

COMPANY

 

株式会社 サンノハシ

高精度な冷間/温間鍛造、精密加工技術により自動車のエンジンやサスペンションなどに使用する、ボルトやねじ付部品の製造・販売。自動車メーカーと直接取引しており、世界中に製造・販売拠点を展開している。

  • 創業:1918年7月/グループ従業員数:507名(2022年8月時点)

  • 埼玉県八潮市大曽根1218

  • WEBSITE

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